『しゃばけ』 畠中 恵新潮文庫
評価 ☆☆☆☆☆☆☆★★★(星7個)
あらすじ
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。
紹介
もう大人気シリーズなので紹介するまでもないかなと思ったのですが、
まだ知らない人もいると思うので紹介。
この若旦那シリーズはもう6作ぐらい出ています。文庫は3作まで出ています。
一冊目が気に入ったら全部楽しめるでしょう。
主人公は病弱だけど、頭が切れる大店の若旦那。
頭が切れるというよりも、体が病弱な故に頭を使うしかないといった感じ。
一人っ子で大事に大事に育てられたおかげで、人に優しくも少し世間知らずに育って
しまった若旦那が江戸時代の社会へと関わっていく序章的な作品です。
きっかけは一つの殺人事件。その事件の謎を解くために、若旦那は奮闘するわけですが、
その情報の収集をするのは周りにいる妖怪たち。
若旦那の手足の代わりとなって動くわけですが、しっかりとキャラ付けされていて
わかりやすい。読者もうまくビジュアルを頭の中に描けると思います。
そして、若旦那の周りになぜ妖怪が集まるのか?や若旦那が妖怪を見れる理由などが
明らかにされていきます。まさにシリーズ一作目といった感じ。
読み返して思うのはシリーズが進むにつれて若旦那が成長していってるなぁという感じ
です。
読者も若旦那の奮闘ぶりと妖怪たちのかわいさや面白さに引かれていくことでしょう。
短編集などでは、新しい妖怪なども出てくるし、推理帖もしっかりあるので色々楽しめる要素
があります。あまり本を読まない人や若い人にもお奨めできる一作です。
良かったらどうぞ。

