『独白するユニバーサル横メルカトル』 平山 夢明 著2007-08-19(Sun)
『独白するユニバーサル横メルカトル』 平山 夢明 著評価 ☆☆☆☆☆☆★★★★
内容紹介
2006年度日本推理作家協会賞受賞作。怪談実話のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。絢爛たる第一短編集。
書評
大分前に読んだ作品です。なので少し印象は薄れていますが、
内容はグロさが際立った短編が8本入ってます。
少し、SF的なものも入っていて、いい意味で個性の出てる短編集でした。
グロい話が苦手な方は無理でしょう。ジャケットを見ると少し伝わるかもしれません。
異形という印象でしょうか。
話題作になったということでレビューも多いので、結構評価は二分しているみたいです。
僕の評価としては、減点をしていったら星6個というところになったという感じです。
その理由としては、雰囲気の無さにあります。ホラーを意識しすぎた僕にも問題はありますが、どうしてもこういうグロテスクで奇妙な話には文体から滲み出るホラー特有の寒気が必要だと考えています。
その雰囲気がなかったためにどうしても入り込めなかったので減点しました。
もちろん、文体が読みにくいわけではありません。
むしろ読みやすいといった印象でしょう。しかし、独特の雰囲気が感じられなくて、ただストーリーを読むという感じでした。
そういった意味で、グロさがあまり引き立てられてなかったと思います。
では、星6個の部分はというと、ストーリーです。
少しベタな話もありますが、(映画や小説にありそうな)8編もあればどれか気に入る作品も当たるのと思います。
間口の広い短編集だと思うので、一つといわず全部読んでみたら良い結果になると思います。
正直、この本を読めたのは、この八編のストーリーのおかげです。
短編という制約の中でバランスのとれた話となっているので、読み薦めることができました。
個人的に好きだったのは、「オペラントの肖像」ですかね。最近SFを読んでいるのもあって気に入りました。
ということで
文体があまり印象的ではなかったが、話はしっかり出来ているし、わかりやすいものから少し難しいものまで入っているので、ターゲット層が広く、お奨めしやすい一冊だと思います。
グロさが苦手な方には逆にお奨めしたいところですかね。
文体のせいかあんまりグロテスクに感じませんでした。
ただ、僕はほとんどホラーを読んだことがないので説得力に欠けるかも。
僕が今まで寒気や恐さやグロテスクを感じたのは以下の三冊
乙一 「ZOO」に収録されている『SEVEN ROOMS』
島田荘司『アトポス』
桐野夏生『OUT』
です。
とくに桐野氏のOUTは途中で読むのやめました。
人間というか女性の中身がグロすぎて高校生の僕にはきつかったです。
吐き気がしちゃいました。まぁ、当時女性に純粋性を求めるような
馬鹿な少年だったもんですから。
あと、雰囲気がすばらしかったものは
恒川光太郎『夜市』
です。文体から滲み出る雰囲気がすばらしい。のめりこみました!



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