掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 輪渡 颯介 著2008-05-16(Fri)

watari掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 輪渡 颯介 著

講談社ノベルス 840円

評価 ☆☆☆☆☆☆★★★★(星6個)

あらすじ
第38回メフィスト賞受賞作!
本格時代小説と怪談ミステリの美しき融合!

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。怖がりで純情な甚十郎と酒を怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇!

紹介
懲りずにまたメフィスト賞に手を出してしまいました。
よくもわるくも癖のある作品が多いなか、これは意外でした。まともな時代劇ミステリとなっております。本当にメフィスト賞なのかというぐらい。(さすがに失礼か…)

キャラクターの造形もしっかりしているし、話のテンポもうまい。
さらに江戸時代の描写もうまくされている。
ミステリという点だけで言えば、少し小粒な気がするがやはり時代劇というだけで推理するほうも変わってくるので面白い。読み終わってみればこの少ない分量でよく表現できたなぁと関心。

畠中恵氏のしゃばけシリーズなんか好きな人にお薦めしてもいいかも。

少し残念なのが、キャラクターをすべて読者に見せてしまった気がする。
今後、シリーズ化するのかわからないが、してほしい反面、どう繋げて引っ張っていくのかが心配だなぁ。

でもメフィスト賞は三冊までは出版が約束されるので期待したい。
いや、本当に地雷本じゃないです。薄いし読みやすいしお薦めです。

追記
講談社ノベルス 7月刊行予定 百物語 (仮) 浪人左門あやかし指南 【著:輪渡颯介】

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