『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦2007-04-26(Thu)
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦評価 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★(星8個)
角川書店 1500円
あらすじ
黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!(amazonより引用)
甘酸っぱい青春と片思いが独特の文体で描かれる連作短編集
本屋大賞第二位
紹介
一つ目を読んだときに思ったのがジブリ映画の「千と千尋の神隠し」です。
読んでいるとまるで千のような気分になってしまいました。
独特の文体で描かれる京都の舞台はまるできらびやかな新しい世界なのです。そして、出てくるキャラクターはどれもどこか奇妙で、ストーリーを色付けています。
一つ目は京都の木屋町などの夜が主役の町を舞台とするのですが、それがまるで妖怪たちの百鬼夜行と言った感じです。
極めつけは、李白というおじいさんが出てくるんです。千と千尋で言えば湯ばあばみたいな位置づけなんですが、そのおじいさんが乗っているものが、なんと電車なんです。三階建ての電車一両でその中は様々な部屋があるそうです。
その舞台は、千と千尋の温泉旅館みたいに魅力的になっています。
テーマ的には王道の青春と片思いだったりするのですが、そのテーマを描くストーリーがとても変わっているので面白いですよ。
四つの短編ですが、出会い・古本市・学園祭・風邪など男なら一度は夢見るシチュエーションが用意されています。
今回は独特の古風な文体だけでなく、ストーリー自体もしっかりあるので、文体が合わない方も楽しめるでしょう。
『太陽の塔』の進化版といったところでしょうか。
お奨めです。普段本を読まない方も楽しめると思いますよ。
古い文体なので、少し馴染まない言葉が出てくるかもしれませんが。
では。
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