G.T.T.B.A.M.

Category 『 書籍』

ということで07年に読んだ本の中で印象に残ったものをランキングにしてみました。
18作ぐらいあったので苦労した。ほとんど順位がないといってもいいぐらい均衡してましたね。
あくまで、今年読んだ本なので。僕が生まれる前に出たものもありまっせ。
tokyowar


期待度 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

文芸雑誌メフィストのリニューアル創刊号にて掲載された舞城王太郎の新作「東京戦争」が熱い!

順次書き下ろし予定だそうですが、とても舞城らしく、また挑戦的で期待に胸が膨らみますね!

内容としては、いわゆるメタものになるんでしょうか。

主人公対作者ってやつです。この絶対的に不利な戦いに主人公はどのように展開して(展開されて?)いくのでしょうか?

「好き好き大好き超愛してる」でも取り上げていた、セカチューに対する小説の中で人を病気で死なせるということへの問いが、今回の東京戦争では色濃く出ています。

それにしても、あの文体でこの面白いテーマはたまりませんね。
もし、自分が神様に操られていたら?というのは、現実でも子供の頃に考えたりしませんでした?
RPGをやっていると、ふと不安になって、もしかしたら僕も誰かに操られたり?みたいな青春の時期特有の自意識過剰的なテーマです。

主人公は作者に大事な人を殺させないために懸命に頑張ろうとします。
しかし、それも釈迦の掌の上ということですね。

また、スティーブン・キングや綾辻行人などのミステリ作家が扱われたりしているので読書好きな方もお奨めです。にやっとすると思いますよ。

さらにメフィストにこのような文が載っていました。

『奈津川第三作』と『東京戦争』の続きは、順次書き下ろし予定です!!



これ信じていいのでしょうか?再来年までかかるとか?
わくわくしながらまっていましょう。

ちなみに今回のメフィストはリニューアルだけあって、堂々たるラインナップですね。

ではでは。
この日記を読んで僕の考えを改めさせられました。

MORILOG ACADEMYから。

最初の頃から僕の本を読んでくれている読者は、「この頃、森博嗣は薄い」と言うだろう。ちなみに、「まえの作品を読んでいないとわかりにくい」とも言うかもしれない。しかし、大半の読者は、今の薄い本から手に取るわけで、そういう方からは、「昔の本は2段組で読みにくい」とときどき言われる。また、「これ(昔の本)を最初に読んだ人たちは、意味がわからなかったのではないか」と心配される。
 ようするに、どんな順番で読もうが、自分が知った順番がその人の歴史になるだけのことだ。忘れられるものもあるけれど、情報はしだいに増え、積み重なる。この、だんだん情報が多くなることを、「わかってくる」というのである。「四季」から読んだ人は「F」をサブストーリィだと認識する。客観的にはそちらが正しい認識だろう。
 自分が基準である。それはまちがいない。そして、その基準が他人には適用できないことを、きっと作る側は知っている。知っていないと、書いたものが商品にならない。読者は一人ではないからだ。でも、受ける側は知らなくても良い。読むときはいつも作者も読者も一人だ。ここの差は感じるところである。



2月16日の日記から引用。


やっぱり、森博嗣の講談社シリーズを読むときはS&Mからと思っていたんですが、それはどうやら間違いだったようです。
たしかに、主軸となるストーリーは人それぞれ違いますもんね。

今のgシリーズから参加の人はこれが主軸になるんだろうし。
どこから読んでも楽しめるようにしないとビジネスにならないか。

てっきり僕は端から順番に組み立てているように勘違いしていました。

本当はパズルみたいに、できる部分を組み立てているだけで、まだ全体像でさえ、理解していないということでしょう。

まぁ、個人的にはやはり昔のシリーズが好きなんですが…。

まだ読んでいない方は楽しいと思いますよ。
個人的には、「すべてがFになる」「笑わない数学者」「幻惑の死と使途」「有限の微小のパン」ですかね。
takasato-short


遂に、高里椎奈氏の薬屋シリーズを読み終えました。

正直、一作目、二作目を読んだときにはどうしようかと思いましたが、
諦めず読み続けてよかった!

ミステリを好きな自分の驕りを認識できた作品でもありました。

ミステリとしてどうなのか?トリックがよくわからない?
謎の説明がわかりにくい。ミステリを味付けとして使っているのか?

などの、疑問や不満ばかりが頭に浮かんでしまい、他の良いところを見ようともせずに「駄目だ」と思い込んでいた自分がバカでした。

もっと、根本的な本を好きな者としての、面白いか面白くないかの部分を大事にしなければと心を改めました。
いまだに、最初に挙げた疑問は感じたままです。しかし、それを超える良い部分をたくさん感じ取れたのでシリーズ全作読むことができた。

このシリーズには様々な魅力があります。たぶん、キャラが良いというかたも多くいるでしょう。それが売りなのかもしれない(文庫装丁参照)

でも、それだけでなく、妖怪の話や、広く浅い雑学(誉めてます)、夢に満ちた物語など、好きになれる部分が多くあります。

キャラの萌えというのもあるでしょう。僕はよくわかりませんが…。でも好きなキャラはいます。

最初は後悔したが、後になってとても良い作品に出会えたなと思います。


不満でいっぱいだったはずなのに、あそこで諦めなかったのは、僕というよりも高里氏の書く小説に魅力を感じていたからでしょう。

今となっては、不満もたくさんあり疑問もありますが、それ以上に薬屋の世界観が好きになりました。

第二部が楽しみです。
恒例の月間既読録を紹介します。

森 博嗣    εに誓って
北村 薫    ターン
樋口 有介   夏の口紅
神山 裕右   サスツルギの亡霊
奥田 英朗   イン・ザ・プール
横山 秀夫   第三の時効
石田 衣良   ブルータワー
伊坂 幸太郎  陽気なギャングの日常と襲撃
佐々木 俊介  繭の夏


です。合計で9冊ですか。
就職活動しながらとは思えない(笑)

少し、感想を言うと
森博嗣のギリシャ文字シリーズは、星5個。少し、シリーズ共通のテーマの部分が前に出すぎて、一冊の本として楽しめない感じです。
でも彼は最後にやってくれると期待してます。

北村薫の『ターン』は普通でした。『スキップ』のほうが主人公の成長を描いていて面白かったです。次の『リセット』に期待。

神山氏はこの前書評しました。

樋口氏と佐々木氏は、米澤氏のサイトで、姉ミステリ・妹ミステリと紹介されていたので読んでみました。『夏の口紅』はミステリというよりも純文学ですが。広義的にはミステリです。
どちらも星6個という感じです。佐々木氏のほうが他の作品も読む予定。

奥田氏の『インザプール』はとても面白かったです。主人公のキャラがとてもユニークでシリーズを読みたくなりました。奥田氏はやはりキャラクターを書くのがうまいですね。携帯依存症の高校生などは感動しました。キャラの特徴がわかりやすいのかな。次の『空中ブランコ』も読む予定。最近『町長選挙』もこのシリーズです。

伊坂氏のギャングは前作を超えるものではなかった。やはり短編から長編にしたことに広がりを感じなかった。次は書き下ろしにしてほしい。

石田氏の『ブルータワー』はさすがという感じです。SF作品として飛びぬけているわけではないのですが、平均点をしっかりととってくる作家を感じさせる一冊。器用な作家ですね。星7個。

横山氏の『第三の時効』は後に書評します。とても面白かった。やはり警察小説と人の感情の絡まりや熱さを書くとこの人の右に出るひとはいません。連作短編ですが、短編とは思えないぐらい詰まってます。
短編でも長編でも楽しめる作家さんです。続けて読むのは少ししんどいかもしれませんが。

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